『緑と黒の機械の肖像』
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「投機は自分が取りたい利益ベースでトレードするべきではなく、相場状況に合わせてより機械的にトレードを行うべきだ」
という一般常識をもう少し深堀してみたいと思いその理由をChatGPTに聞いてみた。

株や為替のトレーディングという投機は、実際の行動としては1トレードにつきクリック数回で完結する。
そうなるとトレードの成否は知識とメンタル次第だと言える。
そしてトレード戦略や戦術、方法といった知識は千差万別。質問するには漠然としすぎているし、何より機械に聞いてみたいことはあまりない。

そこでメンタルについて質問してみたところ、感心するほどキッチリまとめてくれて改めて驚いた。…だからChatGPTは世界的現象といえるほどのインパクトを持ってるんだろうが、それにしても凄い技術だ。改めて。

で、その解答をまとめると以下の通りだ。

利益ベースでトレードする際のメンタル的な弊害

「確証バイアス」
まず、投機で問題となる最初の心理学的な要素は「確証バイアス」だ。
自分の信念や仮説を確認する情報を探し、それに反する情報を無視するという人間の傾向を指す。
トレーダーは自分が予想した市場の動きを確認するための情報を探し、その予想に反する情報を無視する可能性に常にさらされる。

「ギャンブラーの誤謬」
一連のランダムなイベント（例えばコイン投げ）において、過去の結果が未来の結果に影響を与えると誤って信じる傾向を指す。
例えばコインを何度も投げて表が連続で出た後で、次に裏が出る確率が高まると信じてしまう心情のことだ。
トレーダーは市場が一定の方向に動き続けると信じ、そのトレンドが逆転する可能性を過小評価する傾向があることを常に意識すべきだ。

「過度の自信バイアス」
自己の能力や知識、判断力を過大評価する傾向のこと。
トレーダーは自分の市場予測の能力を過大評価し、リスクを過小評価する。これが損失の可能性を増大させる。

「フレーミング効果」
同じ情報でもその提示方法によって受け取り方が変わるという現象のことで、トレーダーが利益目標を掲げると、その目標達成に向けた「フレーム」が形成され、それが投資判断に影響を与える。そして市場の現実とは無関係な目標に囚われ、理性的な判断を妨げる。

「損失回避バイアス」
人間は利益を得るよりも損失を避けることを強く望むという心理的傾向のこと。
目標達成のために取るリスクだが、それが失敗につながるとトレーダーは損失を取り戻そうとしてさらにリスクを取りがちだ。これが大損失につながる。

「達成目標効果」
目標を達成することが目的化し、その過程で本来重要な判断がおろそかになる現象。
つまり目標達成のためにリスク管理を無視したり、短期的な利益を追求して長期的な視点を欠くような行動を取ってしまう可能性のこと。

最初の３つはより一般的な投機行動について、残りの３つが投機はより機械的に行うべきだという仮説の理由付けだ。

ちなみに機械的なトレードを行うためには以下の4点が大事だそうだ：

機械的なトレードを行うために大事なこと

1.
トレーディングプランに従って決定されるエントリーポイントやエグジットポイント、リスク管理のパラメータなどを厳格に遵守すること。市場の変動によるストレスや感情的な決定を最小限に抑えるため。

2.
プランの見直しや調整も定期的に行う。市場状況の変化に適応するため。

3.
一連のトレードの結果に対する統計的な分析を行う。自分のトレーディングパフォーマンスを客観的に評価し必要な改善点を明確にして、感情的な判断や主観的な評価によるエラーを防ぐため。

4.
適切なマインドセットと自己規律が必要。自分のプランに対する信頼と、それに従うことの重要性をよく理解する。

機械的なトレードの注意点としては次の２点：

機械的なトレードを行うための注意点

1.
トレーディングシステムの過信。どんなに優れたシステムでも完全ではなく、市場の変化に対応するための適切な調整が常に必要。

2.
システムがどのように動作するか、どのようなロジックに基づいているかを理解すること。システムの弱点や限界を理解し適切な対応を取るため。

"機械的なトレードは、一見単純に見えるかもしれませんが、その実行と管理には高いレベルのスキルと経験が求められます。それにもかかわらず、それが提供する理性的なアプローチとバイアスの排除は、投機的トレードにおける成功に対する強力な道具となり得ます。"

と締めくくられていた。

「そりゃそうだけども」とツッコミたくなる感じとか、その辺の投資セミナーに行ったら言われそうなことがチャットに質問するだけで直ぐに返ってくる。
教育現場でのAI利用も進むんだろうが当然だと思う。こういうツールを手にした人類が、今までどおりに学校で詰め込まなければならない知識があるのかどうか…ますます疑わしい状況になってきているようだ。

ちなみに、ChatGPT4が推奨する"機会的なトレード"方法についても聞いてみた↓
機械のChatGPT4に機械的なトレード方法のおすすめを聞いてみた