ETFは老後資金調達といった超長期投資向け

Banksy tasted painting, ETF (Exchange Traded Funds) and woman with parasolle

『傘を持った女性とETF』
画像抽出:DALL・E2

人が株を始める理由としては当然ながら儲けたいからだろうが、儲けたいにしてもそれはどの程度の速さ(リスク)で、に関しては千差万別だろうが、無理やり大別すると、

1. ローリスクでゆっくり
2. ハイリスクで早く

のどちらかになると思う。デイトレや個別株投資が2に該当し、ETF(Exchange Traded Funds、上場投資信託)等へのインデックス投資等が1に該当する、とかなりザックリではあるが言える。

ただ2を主に取引していたとしても、1もやっているトレーダーはかなり多いはずだ。つまりデイトレなどの短期目線だけではなく並行して長期目線のポートフォリオも組むことはデイトレーダーにとってもかなり当たり前のことなのではないだろうか。

デイトレーダーの過信

長期目線のポートフォリオとは例えば老後資金調達といったたぐいのものだが、デイトレを始めたころはその意味が判らなかった。

使い切れないほどトレードで稼いで残りを貯めておけばそれが老後資金だろうがー!と威勢良く鼻息を荒くしていた時代は遥か昔。

痛い思いをこれでもかとした後、リスクリワードの大小によって資金を別管理するのが当然とはっきり理解するまでに自分の場合はある程度の時間を要した。

ポートフォリオに組み込むETFは割と限られる

長期投資を目的としたポートフォリオを組む際に組み込むETFは、個人的意見としてはかなり限られている。

世界的に見れば数え切れないほどあるETFだが、安全(ローリスクローリターン)を主目的とした場合は超大手運用会社(バンガードやブラックロック)の参加者の多い、出来高の多い人気のETF、という事になる。

そうなるとオルカン(全世界株)とか米株関連になりがちで、自分もその例に漏れていない。安全・安心を主にポジションをとるのだから資金量の多いメジャーなものを選ぶべきだろう。

日本株

2023年6月現在、ちらほらと日本株も投資対象になりそうだとの意見が聞かれるようになってきたが、個人的にはまだ長期投資をしたくなるような情報に辿り着けていない状況だ。

長期で考えた時のファンダメンタルリスク(異次元緩和のゆくえ、天災、少子高齢化で閉鎖的など)を良しとできるだけのポジティブ要因はそう簡単には見つからなそうではある。

とは言え日本は特有のメリットを持っている国だと個人的には考えているので、機会があれば日本株も下でもう少し拾いたいとは思っている。

「機会」とは解りやすい例だと何とかショックで株がグワッと下げた時の事である。不謹慎な話かもしれないが望むと望まざるとに関わらずそういう事態は定期的に発生しそれが株価に現れる。

何とかショックで大幅下落じゃなくても少し下げた所を拾っていこうと思えるだけの根拠が欲しい所である。

現状は為替スワップも良い

ETFの利回りは大体2~3%、良くても4~5%程度が大半だろう。そうすると例えばドル円を買っておく(外貨購入)だけで4~5%程度のスワップが貰える。

スワップポイントとは通貨ペアの金利差調整額のことで、2023年7月現在、米国が5%程度で日本が0程度。金利差5%程度となっているのでそういう事になる。

ただ、このページにも書いたが銀行での外貨購入はあまりお勧めできない。手数料、金利差調整額の中抜き、惨い為替レートの3通りで取られるからだ。ボクシングのジャブ・ジャブ・ストレートのごとく。あるいは空手の三段蹴りのごとく。酷いものである。

最も中抜きなく差額をもらえるのはFX会社で口座を作り、レバレッジ1倍で外貨のポジションを持つ(例えばドル円で買いポジを持つ)ことだ。これはあるYoutube動画の受け売りだが、言われてみれば確かにそうだ。スワップポイントは毎日付与される。

しかしながら、そうは言っても簡単に為替スワップをETFの代替と考えるべきではない。

為替スワップはETFの代替とはならない

理由としては、まずその金利差は頻繁に変動する。日米でおよそ5%と書いたがそれはただの現状で、米国が金利を下げるか日本が金利を上げる(…が異次元緩和を続けまくった後ではたして可能なのかどうかはさておき、理論上)と当然ながらパーセンテージも変わってくる。

その他の理由としては、為替の価格変動はバカにならない点が挙げられる。

例えば、ドル円の買いポジションを例えレバレッジ無しで持ったとしても、万が一円高ドル安にトレンドが変わった場合には苦しいポジションを保持し続けることになる。実際には米ドル建て口座を持つことと大して変わらないのだが、為替の長期足トレンドは5~6年続くなどは普通のことだ。そうなるとその間トレードでの減益が表示された口座を見続けることになる。更にはそんな状況でポジションを持った際の金利差が維持される訳はないだろうし。

ETFの場合は組み入れ銘柄の入れ替えとか、その品質は常にチェック、コントロールされる(少なくとも人気ETFの場合)。そこはさすがに商品な訳で、金利差だけを狙うとはいえFXトレードとは違う。人気ETFは人気なだけあって手数料も安い。

…と、何だかETFの宣伝のようになってしまったが、タイトルにも書いた通り自分の認識としては、利回りたかだか数%のETFはインデックス投資、積立投資向けで、つまりは老後資金調達のためにある。より高いリスクを取る覚悟がある自分のようなデイトレーダーにとっては方手間でやるような類のものだ。
…というか勤め人なら誰にとっても本業の方手間だろうけど。

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