1. その他

勧誘を伴った投資・投機関連のビジネスはほぼ全て詐欺

A man who commits investment fraud. David hockney tasted painting

『投資詐欺をする男』
画像抽出:DALL・E2

かなりトゲのあるタイトルだが割合で考えると「ほぼ全て」と言っても過言ではないはずだ。「勧誘を伴った」などとも書く必要はないのかもしれない。ビジネスであればどんな形であれやっていることだろうから。

良く探せば良心的なスクールとかサービスもあるのだろう。それでもそのスクールやサービスをビジネスとして行う人々、つまり運営側の動機を考えると疑問しか沸かない。

投資(FX等の投機含め)という分野に限定して言えることなのかもしれないが、「人に教えるほど上手なんだったら相場で稼いでは?」や「サービスとして提供するほど良いものなんだったら自分で使って稼いだら?」といった素朴な疑問が的を得てしまうからだ。

彼らの営業方法

上記に対する最も有効な言い訳(スクール運営やサービス提供の建前)として、「金持ちの道楽」がある。

「自分はもう十分に稼いだ。あとは投資家育成に情熱を燃やしたい」とかマズローの5段階欲求を持ち出し社会的欲求や承認欲求に到達していると強調する。

あとは「仲間探し」系もある。「稼ぐチームを作りたい」とか「みんなで切磋琢磨できる状況が欲しい」といった感じを出す。

例えば米国や欧州だと著名な投資家がとんでもない金額で講習会を開催したり、大手銀行がセミナーを開いたりといった事はある(日本でもあるのかもしれないが)。

だが自分の知る限り、著名な人物や企業、機関が主催するものでない限り、大別すると上記の2タイプの訴求のどちらか、あるいは両方で営業するのが一般的なようだ。

そしてそのほとんどが詐欺か準詐欺、あるいは労力と資金を割くだけ無駄、というのがこの10年での体感だ。

…ちなみに著名な人物や企業、機関であってもほぼ詐欺と言ってよいような内容のものを提供することは(多々)ある。

クリプト関連だと、今後コインが値上がりすると謳うICO(株で言うIPO)詐欺がクリプト隆盛期に流行った。

ということで、投資・投機関連の勧誘方法としては「金持ちの道楽」系と「仲間探し」系が一般的で、その他にも「クリプトICO」系と「著名」系も存在する、とまとめられる。

このページをまとめると…

話がかなりネガティブだが、「トレード失敗ノート」というブログでこのトピックで書けばそれはしょうがない事だし、それに何より自分も例に漏れずそういった害悪でしかない投資関連商品に時間と資金を奪われた過去があるからどうしてもこういう論調になる。

といっても大金を騙し取られたとかそういった事件レベルの話があるわけではない。簡単に話をまとめるとSNSから検索市場から至る所で纏わりついてくる投資関連商品・勧誘がウザい、ということを言いたいだけである。

で、これだけ色々な所で目にするという事は、それだけ引っかかっている人がいるという事なのだろう。何んとも形容しがたい気分になる話だ。

胡散臭い投資関連商品たちとの遍歴

自動売買ソフト

米国を経て欧州に移住した2013年頃からFXに興味を持ち出したのだが、FXを「安い時に買って高くなったら売るんだろ」程度に簡単に考えていた自分がまず興味を持ったのが「自動売買」である。

ググってみると実に様々なFXの自動売買ソフトが売られていた。色々調べた結果あるソフトが良さそうだと判断した訳だが、それはランディングページに書かれていた事柄のみから判断した結論だった。

つまり外部のレビューを参考にするとかのちょっとした裏も取らずに買おうと考えていた。当時は判断を下す際に決まったプロセスやチェック事項を持っていなかった。いわゆる情弱で絶好のカモだった訳だ。

その購入を留まらせていたのはそのソフトの価格で、確か80万円程度だった。そんな余剰資金は無かったので、まずはそれを何とか貯めようと考えていた。そしてそれを買ってしまえば後は自動で金が手に入ってくると思い込んでいた。

お目出たくて間抜けな話だが、投資・投機を何も知らなかったしネットリテラシーが低い状態だった訳で、仕方ない部分もあったと今では思う。

結局は、FXについて他に色々検索しているうちにそれが詐欺商品である事に気づき買わなかった。ちなみにそのソフトの販売会社はその後社名と商品名をコロコロ変えながら高額ソフトを売っていたようだ。今も存在しているのかは不明。

自動売買ソフト2

ただ、より低価格だった他の自動売買ソフトは2~3種類は手を出している。その内の1つはWallstreet…何とかという名前だったと思うが、1つ2~3万円程度だった。

それらは自動売買ソフトを幾つもバックテストをしていた日本人のブログを通して買った。

購入したどのソフトも、あのバックテストの結果は一体何だったのかという酷い成績が数か月~1年続き、そっと運用を停止した。

中には数か月に渡り利益を出していたソフトもあったが、相場の急変動でドローダウン。結局1年経つと安定のマイナス収支だった。

自動売買自体はトレンド

…一応自動売買ソフト業界の名誉のために言っておくと、プログラムを使って自動売買をするという方法自体は何ら間違いではないと思う。

実際、昨今では大手銀行などのディーリングルームに人はいなく、高速のコンピューターが自動売買を繰り返しているらしい。

ただしそうなると、ユーザー側には優良なソフト(一般に売られていると仮定して)を見極める知識と方法が求められる。

それにはその時のトレンドを読み、そのソフトがその時節に対応しているかを検証するといった事も含まれる。こういう市場環境になったら運用を停止する、とか。

自分でプログラミングするなら猶更にトレーディングスキルが求められるだろう。

それにパラメーター等の設定で結果が変わってくるので、そういった技術的なやり方も含めてトライ&エラーを繰り返していく必要がある。

そこに労力と時間を費やすなら、自分で(マニュアルで)トレードする方法を学ぶ方へリソースを割いた方が良い、というのが自動売買を見限った理由だ。

ミラートレード

次に興味を持ったのがミラートレードだ。ミラートレードとは要は上手いトレーダーのトレードを自動でコピーするサービスである。FX系ウェブサイトや取引所が提供している。

自分が試したのがとあるFX系ウェブサイトのそれだ。

ミラートレードのページへ行くとトレーダーが成績等の情報と共にリストになっているので、そこからコピーしたいトレーダーを選ぶ。

で、そのトレーダーがポジションを持つと自分のアカウントでも同じポジションを持つことになる。タイムリーに自動的に。決済も同様だ。

数か月使ってみて結局は利用を止めた理由として、まずは当然ながら成績が大して良くなかった事。勝ち続けられるトレーダーなどそんなにいない。

そしてちょっと良い成績が続いているトレーダーでもいなくなってしまったり。そうするとまた他を探さなければならない。つまりはそのサイトなりサービスに依存することになる。

どこの誰かも分からないトレーダーに賭ける形で自己資金をリスクにさらし、後には何も残らない。

自動売買ソフト業者に「それ使って自分で稼げば」と言うとしたら、ミラートレードの対象として登録しているトレーダーにも大体同じ事が言える。どうしてわざわざ面倒な手続きをしてまで登録なんかしているのか、と。

その人や商品が本当に稼げるのであれば、顧客対応とか登録といったその他の面倒なことをする必要も無く自分でどんどん稼いでしまえば良いはずだ。

オンラインスクール

スクール運営に対しても大体同じ事が言える。が、冒頭に書いたような建前を使われたらそれは納得するしかない。

という事で、1度だけFXのオンラインスクールを受講してみた事がある。確か半年で20万円程度だった。

そのスクールに入ろうと思うに至った経緯としては、そのスクールの講師のブログなりメールをかなりの期間読んでいた、というのが挙げられる。

受講という形で人の話を聞いたくらいで稼げるようになるとは思っていなかったが、少なくともデイトレの基礎的な知識は身に付きそうだと思っていた。

で、実際にオンラインスクールを体験してみた率直な感想としては、可もなく不可もなく、だった。

騙されたという気にならない程度にはデイトレが学べたが、やはりそれだけでは所謂勝ち続けるトレーダーにはなれなかった。

そのスクールでも言っていた事ではあるが、やはり手法の検証作業無しには続かない。その事がハッキリと判っただけでも収穫だった。前向きに解釈するとそういう事になる。

いや、ほとんどが詐欺の世界で可もなく不可もない結果だったのだから良しとすべきなのかもしれない。

結局は自力

胡散臭い投資関連商品たちとの付き合いは、つまるところ「人任せで稼ぎたい」という心理から派生していた。少しでも楽に、と。

そういう考えからいかに早く脱却するか、というのと投資・投機行動に向いているかどうかは相関関係にあると思う。

であるならば、自分は結構寄り道した時間が長い方に分類されるはずで、心和む話ではない。…まぁ、向き不向きなんて他人と比較する意味は無いとは思うのだけれど。

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