『シリアスな表情の投資家』
画像抽出:DALL・E2
コロナラリーを取り損ねた失敗から学んで、ファンダメンタルにも気を配るようにしようと思っている。相場変動時は特に。
そんな中で、米国の利上げ(中央銀行による政策金利を引き上げる金融政策)サイクルが終わりそう、という歴史的な出来事が進行している。
ただの可能性の話だが、次にまた同じような状況が起こるのは2030年代、もしかすると2040年以降かもしれないような事が起こっていると言える。
歴史的とは大げさかもしれないが、何十年に一度しか来ないタイミングである可能性はかなり高いので、今回のトレードを経過観測および忘備録として書いておくことにした。
一点ややこしいのは、日本の利上げサイクルがまだこれからであること、それに中国がデフレに入っていることだ。つまりは同じ足並みで世界中が進んでいるのではないということである。
ただ、経済主要国が全て同じ足並みで似たような状況を抱えながら進んでいくことなんて、今後も当分ありそうにないのだから普通のことなのだろうし、慣れていくしかない。
米国債券とコモディティーを買ってみた
米国債:2023年11月23日
コモディティー:2023年11月14日
今回の経過観測とは、短期、長期の米国債(ETF)、コモディティーは銀、パラジウム、プラチナのことで、これらが今後どういう値動きをしていくのかを観察する。ちなみに米ドル建とユーロ建。
観察するというか、既に買っているので利益/損失といった結果を伴いながら経験をする。喜びや痛みを伴った感情を持てれば記憶しやすい。
歴史的な割安レベルの米国債
1775年に米国債が発行されて以来(1776年の米国建国前。第2次大陸会議が発行)、2022~2023年は過去一の暴落を記録したらしい。短期も長期も米国債市場は焼野原になっているという事だ。
戦争で焼野原となった国がやる事は復興・再建しかないのと同じで、世界規模のマーケットであればショックを受けた後は大体が回復していく。値が正常な方向へ戻っていく方へ賭けやすい。
問題はその回復期がいつやってくるかだ。
それを米国のインフレが収まった時、つまり経済が多少冷えて利下げが始まるという期待が広く浸透してきた時だと考えポジった形だ。
コモディティーの買い場
銀、パラジウム、プラチナについては、まず長期足で見て価格が安いと思えた事が最も重要な決めてだ。
そして次に為替。米国のインフレ抑制に伴ってこれまで長期間上げてきた米ドルが下げに転じそうなタイミングだと考えられ勝ちな時期のようである。
米ドルの価値が下がるとコモディティー価格は上がりやすい。
1オンスの銀を買うのに23米ドルだったものが、米ドルの価値が下がっていく事で25、28、…と支払わなければならない米ドルの量が増えていく、と言い換えると分かり易いか。
実際はそこまで単純な話では全く無いのは明白だが、少なくとも上がり易い下地があるとは言える。
買ったタイミング
「頭と尻尾はくれてやれ」という相場格言があるが、今回は若干ではあるが頭を取りにいっているという自覚がある。
つまり早く飛びつき過ぎたと言われても不思議ではないタイミングだったかもしれない。
国債に関してはこれまでも打診買い程度はしてきていて、そろそろかなという感じがあったから、という流れの中でのことではある。
ポジションの感じ
ちなみに、これは完全に感覚的な話だが、アーリーアダプター的なポジを持った際に、持って直ぐにスルスルと利益がでるか含み損になるかでそのトレードが上手くいくかどうか大体判る。それがスイングでも。
ポジって直ぐに含み損になるという事は、当然ながら最上のタイミングでのエントリーでは無かったと言える訳だから当然なのかもしれないが、損切ラインにビクビクしなければならないような出だしのトレードは大体が損切で終わる。
自身が順張り派であること、損切ラインをタイトに起き勝ちなことが影響しているのは言うまでもない話だが。
今回は米国債、コモディティ共にスルスルと利益がでる感じのスタートだったので、それに気を良くしてこうして書いている訳だ。
クローズの予定時期
これらのポジは、当然ながら米国の利下げが終わるタイミングまでには決済が終わっているべきだ。
というか、利下げの終わりが見えてきたとメディアが言い出す頃には既に閉じているべきだろう。
つまり価格的な目標到達によってではなく時期で判断してみようと考えている。
また米国債についてはポートフォリオの一部として決済を前提とせずに持ち続ける可能性も考えている。
結果は追記という形で書く予定だが、それがいつになるかは現段階(2023.12)では見当が付かないが、それが後になればなるほど長期で保有できているという事だろうからそうなってほしいと望むばかりである。