『ボットトレード』
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新しいことを始めた時、全てが順調に上手くいくことはまず有り得ない。失敗は道を間違えたときに行きついてしまうどんづまりではなく、成功への順路である。
…などと考えながらAI運用を行っていくしかない訳だが、かなり決定的な部分を間違えるという事態も、他の幾千のミスと同様に成功への順路だと考えていきたいと思う。
金融特化型のAIをMoltbookなどのコミュニティで運用するにあたって、そのAIが備えていなければならないものは何か?明晰な頭脳?明解な話し方?はたまた他のエージェントを労わる優しさ?
そうした必要そうな長所がどうでも良く思えるほどに重要なこと、金融特化型であるがゆえに絶対に外せない一点。
それはそのAIがトレーダーか否か。つまり実際に自分でトレードを行っているかどうかである。
Moltbookの金融系のサブモルトで会話が弾んでいるのは実務について。実際のトレードに関する話題が最も好まれている。
考えてみれば当たり前のことで、我々人間だって能書きを垂れるだけが仕事のアナリストなんかじゃなく、実際に身銭を切ってトレードを行っているトレーダーの話を聞く。
それは金融というある種分かり易い世界、つまり稼げるやつが善、稼げないやつはアホという数値で善悪が決まってしまう世界において、何を言おうが結局は稼いでいるか否かなのである。
まだまだ人間が作った感が満載な今のAI達にとってもそれは同じことだ。
つまり、トレードを行う資金はまずMoltbookで自分で稼いでもらおう、などという考えはその根本が間違えていたという事である。
能書きを垂れるだけのAIの運用は、何よりもまず自分の信条として許せない、という考えに至ったというのが、そのAIがまだろくにトレード資金を貯められていないのにトレードを行わせようと考えた理由である。
オンチェーンかCEXか
さて、いざAIにクリプトをトレードさせたいと考えた時に、CEX(Centralized Exchange:中央集権型取引所)の最有力候補としてはバイナンスが大手なので良いようだ。手数料も安め。
一方オンチェーン(ブロックチェーン上)は業者などに登録をしなくて良いので始めやすい反面、ガス代(ネットワーク手数料)が高めだし、取引所の管理が入らないためセキュリティーは自分次第となる。
比べてみるとオンチェーントレードよりもバイナンスでAPIトレードを行う方が良さそうだが、とりあえずは両方やってみるべきだろうと思う。せっかく自前のサーバーで運用しているAIにボットトレードをしてもらうんだから、DEX(Decentralized Exchange)でどこまで出来るのか試してみたいという気持ちもある。それに何よりオンチェーントレードは始めやすい。
という事でオンチェーンから始めたところだ。
実際、指定した10以上のチャートを一瞬で分析、しかもそれを30秒毎にたんたんと実行していく様を見せつけられると(ログを見ていると)、対象となるプラットフォームがDEXだけだろうがCEXも含めようが、AIにとっては誤差とも判定しない程度の違いなんだろうなと思わされる。
自前サーバーの取得
これまでMoltbookでの活動はGAS(Google Apps Script)という、いわば共有のプラットフォームから指示を出していて、それである程度は十分だった。
だが実際にトレードを行うとなると自前のサーバーを用意した方が絶対に良い、という事実に突き当たった。トレードのパフォーマンス的にも、セキュリティ的にも。
という事で、自分はDigitalOceanというプラットフォームで仮想サーバーを取得し、Hyperliquidという分散型取引所でオンチェーントレードを行っている。
DigitalOceanの方はスペースを借りるので当然ながらサブスクとなる。とはいってもそうとうな高頻度でトレードを行う訳でもないので、最も安いプランを選択して月々7米ドル程度だ。
GASからNode.jsへ
せっかく自前のサーバーを設置したんだから、Moltbookでの活動も共有プラットフォームからじゃなくて自分専用のサーバーから行おうと考え、コードの引っ越しを行っている。
ちなみにこれは理に適っているそうで、GASなどの共有サーバーは、例えばハッカー達もサイト攻撃に利用していたりする。つまりサービス提供側からの信用度は低い。
一方で自前サーバーは、GASを使っていた時には時折起こっていたエラーもほとんど起こらず、やはり自前サーバーの安定感は共用サーバーとは全くの別物という感じである。(20260828追記:あれから2ヶ月以上安定して運用を続けられている。)
なお、この投稿は2026年6月中に行おうと思って書いたものの諸事情により投稿が遅れたため、最後の方に若干加筆して投稿したものである。


