1. クリプト

2017年頃に恐々Bitcoinを打診買いしていた時 -Trezorでトラブル-

Pablo Picasso tasted oil painting of cold wallet for crypto assets

『クリプトコールドウォレット』
画像抽出:DALL・E2

「ビットコインを買ってみた」「ビットコインでコーヒーを買おう」といったタイトルのSNS投稿やブログがちらほら出てきていた2017年初頭。価格は1BTCが1000USDくらいだった。

それが3~4年程度のうちに(一瞬とはいえ)68000米ドルに届くほどの値上がりをするとは到底考えられていなかったため、恐々ちょっと買っては直ぐに売るを繰り返していた。怖かった最大の理由はその値動きである。4H足がクロスポンドの15M足のような動きをしていた。

更には当時大した余剰資金が無かった。今も大して無いが当時は更に無かったため、仮想通貨(当時はこう呼ばれていた)とかいう訳の判らないものを買っている場合ではなかった。とはいえ既に少しづつFXトレードを始めていたタイミングではあったため、為替と同じ感じで投機取引していた。

当時クリプトの可能性を信じて大胆な投資をしている人もいた。そういう人たちの多くは「億り人」になっていったと思うが、そういう大胆さは自分は持ち合わせてはいなかった。

クリプトの今後

クリプトの今後の可能性を今現在どう思っているかというと、ビットコインは今後も使われて(取引されて)いくと思うし、イーサリアムもオンラインで普段使いされていくと考えている。
…投資の観点から言えば6年前にそういう考えに至っておきたかったものだが、BTCが現在のこの価格(30000USD)程度で止まるとは思えないので既に持っているBTCをガチホ、更には定期積立も行っている(いづれにしても少量だが)。

ちなみに保有はTrezorのハードウェアウォレットを使っている。コールドウォレットと呼ばれるやつだ。2018年1月のCoincheckのNEM盗難事件を憶えている人もいると思うが、当時自分もCoincheckでNEMを保有していた。盗難されたNEMはCoinCheckが立て替えて円に換算されて戻ってきた(換算レートは不満が残ったが)ので事件の被害者だとは感じていない(実際被害者はコインチェック社で顧客ではないと言って良いと思う)のだが、盗難されるという怖さは十分に感じた。

Trezorで危うくウォレットへアクセス出来なくなりかけた

それ以降取引所やホットウォレットでの保有は基本的にはしないようにしている。ただコールドウォレットだって完璧ではない。盗難される確率はその他の方法に比べかなり下げられるだろうが、使う上で何より怖いのは秘密キー等のアクセス情報を無くすことだ。

重要情報の物理的保管。これは個人の性格次第で、人によっては簡単に感じたりその逆だったりするだろうが、自分はそんなに難しいとは考えていなかった。パスポートや滞在許可書、銀行のカード等を保管している所へ一緒に入れておけば良いと考えていた。

更に言えばTrezorのハードウェアウォレットを買った際に、秘密キーを記入するためのカードが数枚付いてくる。秘密キーとはリカバリーフレーズやバックアップフレーズなどとも言われるやつのことで、ウォレットを作る際にそのウォレットの秘密キーとなるワードを複数(24単語)記入するためのカードが数枚付いてくる。そしてそれが正しいかどうかを試す機能もTrezorには付いている。

かなり多くのブログや動画等で、この「リカバリーフレーズさえ紛失しなければウォレットを復元できる」と書かれているのを見たが、これは概ね正しいが完全にではない。

ウォレットの名前
パスフレーズ(自分で決める25単語目)

も併せて憶えておかなければならないからだ。
なぜこの事があまり指摘されないのか不思議だ。

自分がTrezorを使い始めたのは2018年で、ごくごく稀にしか使う機会がない。Trezorのスマホのアプリが使えるようになったと知って、先月(2023年5月)に久々にアクセスしようとした所、以前アクセスした時とファームウェアの仕様がかなり異なっていた(以前とは確か1年ほど前だったと思う)。
以前はイーサリアムの保存方法がビットコイン等と別ウォレットだったりしたが、統合されていたり。

アクセスしてみたところ、何度やっても保有ウォレット内は空だとしか表示されない(薄っすらと冷や汗が滲み出てくる段階だ)。そこでウォレットの復元を行ってみた。何しろ「リカバリーフレーズさえ紛失しなければウォレットを復元できる」と思っていたから。

復元させてみた際に聞かれたのが「ウォレットの名前」と「パスフレーズ」だ。パスフレーズに至っては設定したか否か?から憶えておく必要がある(冷や汗が完全に噴き出す段階だ)。

パスフレーズはかなり薄っすらとではあるが設定していないと記憶していたし、カードにも何も記載していなかったので未設定を選択。ウォレット名については記憶も記録も一切無かったので最終的には当てずっぽうでジャンジャン試す、という原始的にして無謀な方法に頼らざるを得なくなった(口はカラカラ、涙目の段階だ)。

当然Trezorのカスタマーサポートへは連絡を入れ連絡を待っている間、その原始的にして無謀な作業を繰り返していたが、ふと秘密キーカードにハードウェアウォレット自体のパスワードが記載されているのを目にした。

まさかなとは思いながらそのパスワードを記入してみたところ、めでたく正しい残高が表示されたウォレットが表示された(嬉しいというより虚脱の状態)。

「Web3」と呼ばれる、「自分の身は自分で守る」フェーズに世界は向かっているとされ、クリプトはそんなWeb3ワールドに活用される技術だと思う。そういった世界でウォレットを管理するスキルとか癖はしっかりと付けていかなければ、と思い知った出来事だった。

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