1. FX

円安は海外に住む日本人にとって辛い -バンキングサービスと銀行比較-

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『為替トレード』
画像抽出:DALL・E2

2023年6月19日現在、USDJPYは142円程度、EURJPYは155円程度だ。ユーロにいたっては2020年5月に114円台をつけていた事を考えるとこの3年程度で40円以上日本円が値を下げたことになる。
何だかんだと円を外貨に両替する事が多い海外住み、特に今だと欧州住みの大多数の日本人にとっては本当に勘弁してほしい状況だろうし、自分もその例に漏れない。

更に長期に目をやるとドル円は2011年には70円台を記録している。ユーロ円が102円程度。
歴史的(長期足)に見て安い時にまとまった金額を両替できるような余裕を持ちたいものである。

ちなみに2023年現在、長期的にドル円はどういう状況にあるかと考えると円安へ向かっているように見える。
40年程前から円高へ向かい(1985年には$1=260円台)、2011年頃を円高の底としてそこからカップ型のチャートを形成していっているように考えられると思う。

USDJPYとEURJPYの長期足チャート

これは年足レベルの長期足でテクニカル的に見ると(しかもかなり強引に)という前提の話だし、何よりそうなりそうだという裏付け的な話は何もない。少子化とかもっともらしいファンダメンタル的理由は幾らでも挙げられそうだが、だからこそ「本当にそうなのか」と勘繰ってしまいたくなる。予想の否定を何百回とくらってきたトレーダーの性である。

FXに興味を持った理由

そもそも自分がFXに興味を持ち出したのも海外生活での両替が発端だ。2001年からおよそ8年程米国(NY)に住んでいた頃は、今のようにWISERevolutといったバンキングサービスもクリプトも無く、海外送金といえば銀行、スウィフトのみ。それしか無かったので比較対象が無いことで手数料が高いかどうかの判断もついていなかったが、それにしても同額を送金したのに毎回米ドルの受け取り金額がかなり増減するなとは思っていた。
そこで「これは上手くやれば儲かるんじゃないか」と考えはじめた。メディチ家から始まる大層な歴史のある為替トレードをさも自分が気づいたかの如く考えワクワクしていた。
無知で滑稽ではあるが、そこから株等を含めた投資全般への興味に繋がっていったし、それがどうやら自分のライフワークの1つとなりそうなのだから、そのきっかけが恥ずかしいものだろうが何だろうがどうでも良い話ではある。

最近の海外送金の方法

少し前述したが海外送金方法の現状としては伝統的な銀行間スウィフトの他に、WISEを使う方法をよく使っている。WISEは英国発のバンキングサービスで口座維持費もデビットカード発行も無料で円を含め様々な通貨の口座が一瞬で開けて使いやすい。口座間の両替も一瞬だ。しかも米ドルやユーロ、ポンド等が昨今金利を上げていることでそれら通貨の口座に貯金があれば3~4%の金利が貰える。

クリプトや株も買える、というWISEには無い強みをもったRevolutも併せて使っているバンキングサービスだが、WISEの何よりの強みは日本国内の銀行から海外送金する際に、日本のWISEの口座に振り込むだけ、という点だろう。海外送金なのだが実際にこちらでやることは国内送金ということで、銀行での海外送金より手続きがかなり楽になる。銀行での海外送金は事前の送金先の登録がかなり面倒だったりするので、それと比べると雲泥の差だ。

銀行やバンキングサービスのデメリット

WISE含めバンキングサービス一般の難点は手数料だ。口座間での両替にしても例えば円→ユーロの場合は0.6%程度の手数料がかかる。例えば100万円を両替する場合は6000円程度かかる計算になる。為替レートは銀行と比べればそれなりに良心的だ。

ちになみに銀行を使う場合はSMBC信託銀行が手数料2000円程度(100万円送金の場合)と比較的安い。
ただ他の銀行の例に漏れず、為替レートが惨い。例えばドル円でいえば実際の為替レートに1円程度のせてくる。
実際$1が142円であれば、銀行で外貨購入すると143円掛かるといった具合だ。
SBIがその半分程度らしいが、SBIでは個人での海外送金は不可能だ(2023年6月現在)。そこで考えられる方法としては、SBI(両替)→SMBC(海外送金)という流れだ。

WISEを使った海外送金も上記の銀行を使った方法でも、100万円程度までであれば受け取り金額は大差無い。そのため自分の場合は楽なWISEを使った方法が主になっている。

バンキングサービス → 両替手数料
銀行 → 為替レート+海外送金手数料

で抜かれるといったイメージである。自分の意見としては銀行の方が姑息だ。
ただ、WISEにしても姑息な部分はあって、例えば米ドルやユーロ口座で金利が貰えると書いたが、例えば現在アメリカの政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標レンジは5.00-5.25%だ。だが何だかんだ理由をつけて個人顧客が貰えるのは3%程度なので、その差額はWISEにもっていかれている。…まぁ、それは銀行全般もやっていることなので銀行やバンキングサービスでは当たり前のこと、と捉えるべきなのだろうけど。

このYoutube動画(両学長 リベラルアーツ大学)でも言っていたが、外貨購入するのであればFX会社でレバレッジ1倍の外貨口座を使う、というのが最も得…というか通常のレートで両替できて通常の金利が支払われる、という事になる。

この方法を使わなければロスが気になるほどのまとまった資金を貯めるのがまず第一、という話ではあるが。

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