『非常事態』
画像抽出:DALL・E2
投資想定シリーズ記事:
2. ハイパーインフレーションが日本で起きた際の投資先を想定してみた
投資想定シリーズについて
多くの人間が無慈悲に命を奪われる戦争だろうが大災害だろうが、投資という観点から見るとそれは1イベントに過ぎない。
そしてそのイベントから最大限利益を伸ばせそうな投資方法とタイミングを計る。
それは一般人からすると人間味を欠いた考え方、行動に見えるだろうし、実際のところある意味においてはその通りだ。
例えばロシアがウクライナに侵攻したというニュースを聞くなりウクライナが輸出している生産品を調べたり、ロシアの通貨状況を真っ先に確認するといった具合である。
現地の悲惨な状況に胸を痛めているのだが、それと投資とは別という訳だ。
冷酷な守銭奴、と思われても仕方がない。
投資活動の厳しさ
しかし投資という、冷静さというか「平常心」が保てなければ続けられないような活動を行うにあたっては、そういうものの見方や考え方、行動に慣れていくしかない。
「職業病」という言葉があるが、投資家のそれはまさしく上記のような反応と考え方がそれにあたるだろう。
ただ、言い訳に聞こえるかもしれないが、取れるところで取っておけないようでは絶対に続かないのが投資活動であるのは確かだ。
…ここで言う投資活動とは専業として行うような投資という意味であって、インデックス投資を片手間で行うようなスタイルまでを含めて言っているのではない。
インデックス投資は自分も少しやっているしそれはそれで立派な投資なのだろうが、年率何十パーセント以上を目指すようないわゆる一般的な意味での投資家として活動している場合にはそう言える。
投資を想定しておく意味
相場急変時、いわゆる「鉄火場」でトレードするか否かは投資家によって考え方が異なるところだ。千差万別と言っていいほどみんな違うだろう。
自分の場合はデイトレでは手を出さないことにしている。余程のことが無い限り。
デイトレは平常時に検証されたポイントに張れば良い。
長期投資の場合は静観してばかりもいられず、ポートフォリオ防衛という意味合いが強いポジションを取らなければならない状況も考えられる。
ポートフォリオを組んでいる時点で株にしろ債券にしろ何某かを買っている状態な訳で、つまり既に市場に参加してしまっているということだ。
そういう状態で○○ショックが来るのであればそれは対応を考えておかなければならない、という発想で幾つかのケースを触りだけでも考えてみたのが「投資想定」シリーズだ。
○○ショック時に投資ができる幸運
投資が出来ているということは災害や紛争の当事国、あるいは当地になっていないという事で、それは感謝すべき状況である。
つまり大事なことは、災害や紛争に自身が巻き込まれないようにすることだ。
それはフィジカル的な話だけではなく、メンタル的にも。
例えば、東日本大震災の時は自分は東京に住んでいてサラリーマンをやっていた。震災当日は働いていたビルが遠心状に揺れて(回って)ビックリしたし、多くの都内勤めの人達と同じく帰宅難民になった。
その後は原発のメルトダウンによって被爆する可能性にビビりながらも東京に留まっていた。
その頃はまだ投資は始めていなかったが、もしやっていたとしてもそれどころでは無い心境だっただろう。
つまり平常心を保った投資をしたいと思ったら、その災害や紛争から物理的に離れた場所にいること、次に精神的にそのイベントを一歩引いて見れる余裕を持つことが利益を生む投資をする第一歩となる。
既に想定したことがある事態、あるいはそれに類する事態であればより平常心を保ちやすい。
という訳で、今後も相場を急変させそうな事態を思いついたらシリーズとして新たに追加していくつもりである。