1. FX

FXトレード前の検証作業の大事さについて

Pablo Picasso tasted oil painting of trader with serious face in t-shirt at his desk chirt displayed computer on, at home

『自宅でパソコンに向かう真剣な表情のトレーダー』
画像抽出:stable diffusion

売り/買いボタンをクリックし、損切りライン(+利確ライン)をドラッグし、その後ラインに到達して勝手に決済されるか、X(決済ボタン)をクリックする、というのがFXトレードにおける取引作業だ。MT4を使っている場合の話だが、どの業者の何を使おうが大体似たようなものだろう。自分のように週あるいは月に数回程度裁量トレードするタイプのデイトレーダーのほとんどはこんな感じで毎回マニュアル操作してるんじゃないかと思う。そうなってくると実際の動きとしては2クリック(+1〜2ドラッグ)で終わりだ。

で、FXトレードはその行動を起こす前の準備が大事な訳だが、自分なりの戦略・戦術を決めるといった大枠的な事柄までを含めると準備に掛かる時間や方法は千差万別、人それぞれだろう。
いずれにせよ結局のところ「検証」作業が必要になってくる場合がほとんどなので、自身が検証に使っているツールを忘備録。今後も見つけた有用ツールは追記していく。

RCC(Review Candle Chart

RCC(Review Candle Chart for MT4)は確か3〜4000円くらいしたと思う。RCCはトレード練習(売買シミュレーション)ができるソフトだ。過去チャートにさかのぼってトレードが出来る。右側が見えない状態で。つまり過去のチャートをあたかも今現在のものとして見られる。しかも早送りで見ることもできるため、検証後にエントリータイミングを含めた練習をするのに役立つ。時短で。
ついでにRCCでボリバンが表示できるオプション的インジも別売してたので買ったが、こういうもんを開発する人って多分自身もトレーダーで、こういうのがあればなぁと考えて作ってるんじゃないだろうか。凄い人もいるもんだ。

ちなみに、TradingViewというサイトで手法のバックテストが簡単にできる(コーディング知識必要)。検証に取り掛かる前段階でどんなもんかの辺りをつけるには最適なツールだ。試した際にはここに追記する。

ついでにトレードで使っているインジケーターも:

インジケーター

MT4をプラットフォームとして使っていて、チャートに表示させているインジはボリンジャーバンドのみ。ちなみにチャートはキャンドルチャート(ローソク足)。
その他「SynchroChart_Line」と「RemainingTime」というのも入れているがそれらはあくまで補助の補助だ。
SynchroChart_Lineはチャートに書き込んだラインを他の時間足チャートとシンクロさせるため。例えば1h足チャートに挿入した水平ラインが4h足などその他の時間足にも自動的に挿入されるようになる。
RemainingTimeはキャンドルチャート1本分が確定するまでの残り時間を表示してくれる。これは次のキャンドル足が立つまでの時間が表示される。
シンクロも時間表示も探せばより高性能なものが他に有るのかもしれないが、自分はこれらの無料のやつで十分だ。

ボリバンと並んで一目均衡表とかMACDとか使っている人が多いようだが、ボリバン含め結局エントリーの直接的根拠にはならないし、何よりチャートがゴチャゴチャするのが嫌なんで入れてない。特に一目とか酷い。

インジは結局のところどれも遅効性スパン、過去の値動きの理由付けというか、つまり後出しジャンケンみたいなもんで未来予測は不可能だ、というのが自分の認識である。まぁいづれにせよ未来予測できるものなどある訳ないのだが。

万が一どれかのインジを頼りにエントリー・エグジットしたいならまずは検証作業を行うことになるが、だったら直接チャートパタン検証した方が早いと思ってほとんど手を出していない。ボリバンは特に売り/買い領域および変動幅を見るのに使ってるが、最近無くてもいいんじゃないかと思い出している。

ちなみに自分はボリンジャーバンド考案者のJohn Bollinger氏をツイッターでフォローしている。ボリバンの有用性を一点の疑いもなく自信満々にツイートしているところとか面白い。日本でもたまに公演を行なっているようだ。

ついでに、自分がほとんど使わないのでIFDとかOCOとかの注文方法が憶えられないため忘備録↓

IFD(イフダン)
If done。指値と逆指値を同時に予約発注する注文方法。新規注文時のみ。
例えば今$1=¥110で、レートが¥115になったら買い注文約定、¥120になったら決済(この場合利確)、という具合。利確ポイントも一緒に置ける指値注文という事。

OCO(オーシーオー)
One Cancel Other。2つのオーダーを一緒に出す予約注文方法。新規および決済注文時。
例えば今$1=¥110で、¥115になったら買い注文、¥105になったら売り注文、というように場合分けできる。ポジを持ってる場合であれば¥115で決済、¥105で損切り。どちらか1つの注文が約定したらもう一方はキャンセルされる。

IFO(アイエフオー)/IFDOCO(アイエフディーオーシーオー)
会社によって「IFO」または「IFDOCO」と呼び名が違う。最初にIFD注文が約定した後、自動的にOCO注文が発動される注文方法。IFDとOCOの合体バージョン。
例えば今$1=¥110で、¥115になったら買い注文約定、¥120円で決済(利確)、あるいは¥113で決済(損切り)という感じで1つの指値と2通りの決済方法を設定できる。

書いてみて改めて思ったが自分がこういうリーブオーダーを使うことって今後もまず無さそうだ。あっても逆指値くらいか。

検証

細胞が値動きに反応するようないわゆる天才的相場師にはもしかしたら検証作業など必要無いのかもしれない。世界三大投資家と呼ばれるジム・ロジャース氏、ウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏とか、日本で言うならBNF氏とかCIS氏とかテスタ氏、あとはSBGの孫正義氏も図抜けた投資家だと思う、個人的には。

確かに、実践で実際に資金を入れながら感覚で覚えていかないといけない部分が投機トレードには多い…というかそれがトレードスキルと呼ばれるもののかなりの部分を占めているのだと思う。でもだからといって検証作業をすっ飛ばして良いということにはならない、普通の人間は。スランプ(ドローダウン)が始まった際に立ち返る場を作るという意味でも。

トレード手法の検証 → (最近は)RCC → 実践 → 検証…のループがいわゆる検証作業だ。これ以外にトレードスキルを上げる(準備)はない。

デモトレード、小資金トレード、あるいはRCC

デモトレの必要性を説く識者は多いが、個人的にはそれよりは超小資金で実際にトレードを始めてしまう方が良いと思う。1000通貨とか失っても大して痛くない程度の資金で。あるいはRCCなどとにかく検証後にとりあえずは予行練習を行なっておくべきだと思う。

そして最初にやってそれでおしまいではなく、実践でやってみてシックリこない時などに何度でも予行練習に立ち返るようになるはず。何日も相場から離れていた休暇明けに、とか。

こんな面倒なことしないで勝ててる場合はもちろん練習など必要ない。繰り返しになるが。勝ってなんぼ。勝てる方法が正しい方法。どんなに良さげな理論、理屈でも長期に渡って勝ち越せなければゴミである。
まぁ、検証でも練習でも、体験して利益に繋がったと実感しないとその重要性は分からない話ではある。

トレードスタイル、メンタル

他人には伝わりずらいだろうが自身への戒めという意味でメンタル面に関しても少し忘備録。必要な時に見返し立ち戻れるように。

・負けた時の想定
トレードのためにパソコンの前に座った時、チャートチェックを始める前にまず行うのは負けた時の想定だ。自身の環境認識に反した値動きをされた場合にやることを反復する。検証結果を出したパタン以外は全て未知。
こういうトレード姿勢が生活習慣になったと感じだしても気のゆるみはある日突然不意打ちで襲ってくる。映画「ディアボロス」の最後のシーンのアル・パチーノ演じる悪魔の様に。

・自己管理=自己理解
生理的な傾向として自分はどういう所で入りたくなり、どういう状況で損切りあるいは利確したくなり、どういう失敗をしやすくて、どういう状況で頭に血が登るのか、そして結局どれ位の利益を狙うべき(狙える)トレーダーなのか。それをできるだけ丁寧に観察し理解する。それになるべく沿う形でトレードルールを適合させていく。

・相場と自分の距離
FXに「機会損失」なんて考えは一切必要ない。ファンダ要因での暴落、暴騰、乱高下、指標時等、やることは常に同じ。来週も再来週も為替レートは動く。自分に合ったトレードスタイルを再確認する。デスクにかじりついて細かい取引を1日に何十何百回と繰り返すスキャルパーではない。
つまり相場と自分の距離を常に確認する。熱くなってチャートに張り付くべからず。自分の間合いじゃない。同様に、5%を上回る損失を賭けたトレードを行わない。距離感を崩す元凶がそこにある。

ポジションサイジングと損切りが最有効な防御策だ。

・事実に従う
予想、あるいは予想したくなる感情を置き去り、環境がエントリーを許すポイントを待つ。チャートに現れた事実に基づきしかるべき資金を投入し結果を待つ。

FX業者

最後に使っているFX業社を記載。個人的に他人のトレード関連のブログを見た際にやはり気になるので。
使っているFX業者 はThinkforexというところがメインだ。NDD、信託保全、ゼロカットシステム(NBP:ネガティブバランスプロテクション)といったあたりが目にとまって使い出し10年以上経つが、入出金もこれまで問題無い。本拠地はオーストラリア。

2015年頃から日本在住者はアカウントが開設できない状態が続いていたが、2023年6月現在は再び開設できるようになっているようだ。

ちなみに、日本だとゼロカットを業者がユーザーに提供しては法律上いけないらしい。ゼロカットとは”ロスカットが間に合わず口座残高がマイナスになった場合に、その損失分を業者が負担して口座残高をゼロにリセットしてくれる(引用元:海外FXWIKI)”サービスなのだが、なぜ日本ではダメかの説明をいくら読んでも腑に落ちなかった。そのシステムがないと万が一の際に追証、つまりユーザーが借金を背負わされる。業者が借金を帳消しにする顧客思いのサービスの何がダメなのか不思議だ。
つまりは日本でThinkforexで口座を開いてもゼロカットシステムは適応されないということだと思う。
…まぁ、損切りを置かないトレードをしなければ良いだけなのかもしれないが、でもそれが有ると無いとでは精神衛生上だいぶ違うと思う。前のスイスフランショックみたいな"フラクラ(フラッシュクラッシュ)"を目の当たりにすると特に。
さらには日本ではレバレッジも最大25倍までに規制されているようだ。上記に付随しての規制っぽくはあるが、いずれにせよそこまで他国と差別化する意味がよく解らない。

ただまぁ実際のところ、最初の内はどこの会社を使おうが別に大差無いという話ではある。業者などを調べるのはFXで稼げると確信してからでいい。続きもしないかもしれない事柄のプラスアルファ的要素を調べる行為は時間が勿体ない。

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