1. クリプト

クリプトの分散投資はあまり意味がないと実感 -ワールドコイン(WLD)について-

Banksy tasted oil painting, worldcoin (WLD)

『Worldcoin (WLD)』
画像抽出:DALL・E2

※Worldcoin (WLD)に関しての記述は記事中盤から

そういう時期だからなのか判らないが、株や為替などに比べてクリプトは価格の上げ下げが全体的に連動しまくっている印象だ。つまり分散投資のつもりで複数のクリプトを保有したところであまり意味が無いと個人的には感じている。

クリプトと呼んでよいのか微妙な分散型ではないコインも含めると、自分は10種類ぐらいは持っている。そのうちの幾つかは購入時から-90%を超えるドローダウンとなっている。Monaコインとか…

ちなみに、クリプトで分散投資って笑われるかもしれないが、言い訳をさせてもらうと当時(2017年頃)のクリプト市場は(今よりも更に)先が読めない感じでジェットコースターのような動きを繰り返していたし、何より個人的に投資をかじりだした状態だった。そこで少しでも全体価格の増減を安定させようとした苦肉の策だった訳である。という言い訳だが、それを未だに保有している事に対する言い訳はない。ただの愚策。後悔である。

それはさておき、今後年月を掛けていわゆるシットコインが淘汰されていき、数がある程度絞られてきたらそうした状況は変わるのかもしれない。その上でもし暗号通貨に投資するとしたらの話だが、現状ではメジャーなものを1~2種類だけ持っておけば良いのではないか。…というのはデイトレーダーの端くれの極めて個人的な見解である。

クリプト市場の今後

ビットコインのマイニングが終了したり各国の法律、特にアメリカがどう対応していくのか等の不確定要素が多すぎて予測など立てようもないが、より楽な方へ流れていくという人類の傾向を考えると少なくとも存在しなくなるということはあり得ないはずだ。

そしてブロックチェーン技術と共にクリプトも小さな地域社会やコミュニティーに入り込んでいくことで通貨というものがどんどん細分化されていく、というのが一般的に言われている既定路線だろう。そういうものは通貨というよりトークンといった方が良いのかもしれないけれど。

一方で大手取引所に上場するようなクリプトは大方が淘汰されていくんじゃないかと思う。だってそんなに必要ないだろうから。

そしてフィアット(米ドル、日本円などのいわゆるお金)も含めて通貨というものはデジタル化していく、というのはほぼ間違いのない部分だと個人的には考えている。

暗号資産の投資商品としての価値

メジャーなクリプト、例えばビットコインはあとどのくらい投資商品としての価値を有していくのだろうか。ゴールドのデジタル版的な立ち位置で末永く投資対象とされていくのだろうか。

個人的にはクリプトは末永く投資商品としても残っていく未来を想像して買っているが、当然ながらそうならないかもしれないし、今とは全然別の状況になっているかもしれない。

例えばWorldcoin(WLD)というこれまでとは少し変わった感じのスケール感を持ったクリプトが色々な取引所に今月(2023.07)上場したし、暗号資産市場は着実に動いているようだが、投機・投資先としての旨味を増していっているかと言えばYesともNoとも言えるのではないだろうか。

2016~2017年頃、仮想通貨と呼ばれていた頃からあった先行特需的な期間はとうに過ぎている、という意味ではNoだが(つまり絶好の投機期間は過ぎたが)、BTCを初めとするクリプトをめぐる法規制や一般的な認知、という意味では数年前とは比べ物にならないくらいに安心して投資できるという意味ではYesだろう。…とはいえクリプトを安心できる投資先と考えている投資家はまだまだほんの一握りだろうが。

Worldcoin(WLD)てどうなのか

前述のワールドコインというプロジェクトを知ったのは数年前だ。確かそのコンセプトはベーシックインカムの世界規模版といった感じだった。

OpenAIのサム・アルトマン氏が開発者の1人だということは最近知った。氏は発想が真にグローバルというか、とにかく凄い人物である。イーロン・マスク氏が剛の起業家だとしたらアルトマン氏は柔、といった感じがする。…って当然ながら会ったこともないしほとんど全く知らないが、それでも伝え聞く情報から個人的には好感を持っている。

いずれにしても、worldcoinのコンセプトは従来のクリプトの概念、すなわち通貨の非中央集権化というものには適合していないように思う。それでも何かしら「世界中の人々のために…」的な温かいものを感じる。それはクリプトの新しい使い方というか、暗号資産のような国際的なツールだからできる試みだろう。ただスケールが壮大すぎて誰もやらなかったという感じか。

ワールドコイン(WLD)を早速買ってみた

Binanceに上場していたので早速Worldcoinをちょっと買ってみた。ちなみにWorldcoinの略称は「WLD」。2023年7月26日の時点で約1WLD=$2.30くらいだった。

Worldcoin (WLD) chart from ICO to 7 days later
ICOから現在、1週間程度の値動きはこんな感じ(WLD/USD)

ちなみにこの記事でしつこくWLDと書いているのは「WDC」とか紛らわしいコインが複数あるからである。念のため。

Worldcoin (WLD) logo
Worldcoin (WLD)のロゴ

で、買って色々調べてみたが、プロジェクトの性質を考えると投機対象にはならなそうだが、長期的な投資としては面白いと感じた。コインのコンセプトに賛成、というのが大きいので希望的観測ではあるが。

それにOrb(オーブ)とか、それで眼球をスキャンしAIではなく人間であることを証明したらコインが貰えるとか、単純に楽しそうである。

一応 → Worldcoin (WLD) whitepaper

…Twitter創業者のジャック・ドーシー氏はそれに対して目の情報を盗むなとつぶやいたそうだが、個人的にはそういうプライバシーといった事には無頓着な方だと思うので、Orbが近くに来たらぜひやってWorld IDとやらを貰ってみたい。

ちなみにだが、ワールドコインは本拠地を米国とドイツに置いていて、GDPRとかいうEUの厳しい一般データ保護規制に準拠しているそうだし、「プライバシーがー…」とか騒いでいる人たちは何をそんなに懸念しているんだろう、というのが正直な感想である。

…あんまりこういうことを書きすぎるとコインの宣伝をしてる感じになってしまうので止めておく。言うまでもなくWLDの保有を勧めている訳では一切無いし、むしろ(理念に賛同とかが無い場合)一般的な意味での投資対象としてどうなんだろうと感じている。一会社がいくらでも操作できるトークン、と言えばそれまでな訳だし。

それにしても「人間とAIの区別がつかなくなりそうだから人間にIDを発行する」なんてことが真面目に話される時がこんなに早くくるとは思ってもみなかった。SF映画でみたものが着々と現実になっていっている感が凄い今日この頃。

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