1. その他

ジェネレーティブAIで生成した画像を掲載することについて

Gustav Klimt tasted oil painting, AI generating some images 2

『画像生成をするAI 1』
画像抽出:DALL・E2

追記 (2024.06.12):
画像生成の方法を下記のものから変更する必要が出てきた。詳しくはこのページを参照。

投資関連のブログであれば例えば紙幣の写真だったり働いている銀行員の姿や証券取引所の外観といった、ブログの内容に沿った画像を使うのが普通だろう。

が、個人的な意見としては多くのブログでは画像は文章のただの付け合わせというか、弁当に入ってるプチトマト程度にしか重要視されておらず、SEO前提ののっぺりとした、見た後5秒で忘れてしまうような画像が氾濫していると思っている。

そこでこのブログでは思い切って自身の趣味に振り切ってみた。

アート、主に絵画に興味があって、ジェネレーティブAIの黎明期にこのブログを始めたタイミングだったので、ChatGPT景況感で相場予想の精度を試すとともに、Dall E2やStable Diffusion、Midjourneyといったあたりを中心にそのジェネレーティブ力(とでも呼ぶのか?)を試しつつ、「アートギャラリー」をコンセプトに画像を掲載していっている。

ジェネレーティブAIアートギャラリー

マティスやピカソ、モディリアーニ、ポール・クレー、さらにはウォーホル、バスキア、フランシス・ベーコン、デイヴィッド・ホックニー、なかでも別格的にウィレム・デ・クーニング、辺りが個人的に趣味の人間が、その余りある偏見と独断でもってアーティストを選びAI画像をジェネレートし展示、そして題材は金融や投資に関連したもの、というのが当サイトの掲載画像におけるコンセプト詳細である。

ルノワール、マネやモネといった印象派やダリ、ジャクソン・ポロック、キース・へリングあたりが日本ではより大衆受けしているアーティストと呼べる(?)のかもしれないが、前述の通り自身の趣味に振り切ってやっているので却下。

ゴッホやクリムト、バンクシー、マルレーネ・デュマス、藤田嗣治、岡本太郎、浮世絵師だと歌川国芳あたりは今後試してみたいアーティスト達である。

またマーク・ロスコも好きだが金融をコンセプトにしたところで生成画像は結局あのいつもの感じになることが明白なので対象外にしている。ターナーも同様。

時代やスタイルなど完全度外視でほぼ無作為に、その時の気分で自分が見たいアーティスト風のAI生成画像をジェネレート、良さそうであれば掲載していっている。

なお、上記のようなスーパーメジャーどころだけに留まらずもっと幅広くアーティストを選んでいきたいところだが、そうするとAIが学習していない(生成が変)という問題がつきまとう。

数か月前まではDall・E2やStable Diffusionではベーコンやホックニーですら学習していなかった感じだった。これだけメジャーな作家でもそうなのだから、国境を越えて名声を得ていないアーティストのテイストを利用するのはかなり難しそうである。

ジェネレーティブAIの問題

ちなみにこのことはジェネレーティブAIの問題、というか克服すべき課題だと言えそうだ。つまり多様性とは逆の画一性を助長してしまいかねないのではないかと思う。

AIが取り扱う情報が認知度といった特定の測定値に偏って取捨選択されてしまい、その他の要素は例えその要素が特定の物事に強く関連・作用するようなものであっても一様に考察されない、とか。

自分にとってフランシス・ベーコンやデビッド・ホックニーは衝撃的な作家で彼らの作品を見なかった人生など考えられないが、もしこのままAIが彼らの情報を取り込まないまま一定期間が過ぎていくと、彼らは忘れ去られていき、同じような感性を持った人間に作品が伝わる機会自体が消滅しかねないのではないかと思う。

平たく言うとAIに語られるものはグッド、取り上げられないものはバッド、と世の中全体がなって行きかねないと思った次第である。AIはそれほどの社会的インパクトを獲得していくというのが前提の話だが、少なくともその方向に進んでいることは間違いなさそうだ。

○○風の画像を生成することについて

誰々風の画像をAIに生成させるのは問題では?パクリではないのか?といった事は現在(2023年6月)でもかなり活発に議論がされている状況だと思うし、それを良しとする賛成派と規制すべきだとする反対派、どちらの意見にも個人的には同意できる箇所が含まれていると思っている。

その上で自身のブログで積極的に誰々風のAI生成画像を掲載していっている自分は、やはり賛成派に分類されると思うし実際にそうだ。

ただもう少し言葉を足すと、賛成/反対に関わらずこの流れは食い止めようがないほどの、ゲームチェンジャーと呼んで差し支えない出来事で、芸術を含めたいわゆる過去の作品、アートワークはその立ち位置が以前のポジションからシフトされ、存在する意味自体にも変化が起きだしていると感じている。

でもだからと言って著作権の有無といった現状の問題をおざなりにして良いという事には当然ながらならないので、こちらが出来ることは国なりの然るべき機関が決めることに粛々と従い、許される範囲で画像生成AIを使っていくのみである。

まぁ、本音を言えばそんな小難しいことは抜きにして自分はただ単純にまだ見たことのないもの、作品をどんな形であれ目の当たりにしたい、というのが正直なところなのだが。

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