1. クリプト

クリプトの売り時 -テクニカルで判断できないアルトコイン-

"crypto currency for new economic system" Gustav Klimt tasted painting

『新しい経済システムのための暗号資産』
画像抽出:DALL・E2

ETFを通して「投資」資金が流入を続けているビットコインはおそらく別として、「投機」資金がプライスを動かしているであろう多くのアルトコインのどれかを保有している場合、売却(他通貨への両替)の判断はどのように下すべきか。

まさかノリでやる訳にもいかない。相場の雰囲気で売り時が判るような天才肌のトレーダーでもない限り。

特定のプロジェクトに入れ込んでいるいわゆるHODL勢には必要のない問いだが、面白そうなので買ってみた程度の動機で購入したクリプトをいくつか持っている自分としては、何か分かり易い指標なり指針が必要だ。

お祈り利確とでも呼ぶべきか、決済を曖昧にやっていた時期が過去にあって、その後大きく値を伸ばす通貨を売ってしまったりとロクな結果にならなかったが故の投稿である。

なお、BTCは個人的なテクニカル検証が済んでいないので「おそらく」とした。

売り時の判断基準

・目標価格を事前に決めておく
・暴騰(あるいは暴落)したら決済
・トレーリングストップ

あたりが一般的によく使われているやり方なのではないかと思う。意識的にかどうかは別にして。

暴騰したら手放す(売っている場合は暴落したら手放す)、というのは最も雑な方法だと思うが、案外これが一番使われているような気がする。

「利益が○○%出たら決済」という方法もあるが、「目標価格を…」とほぼ同じなので省略。

なお、多くの人が分割決済をしていると思われる。全額まとめてドン、ではなく。

トレーリングストップ

考えた末、「目標価格を決めておき、達したら部分的に利確、残りはトレーリングストップ」という上記の合わせ技を使おうと思う。

つまりは自分の場合、FXトレード(短期)と同じに扱うということになる。

トレーリングストップは短期のFXトレードでよく使われる方法で、”価格が有利な方向に動いた場合、ストップ注文(逆指値)も併せて一定幅ずつ有利な方向へスライドさせる注文方法”とオアンダ証券では説明している。
(参照:オアンダ証券-トレーリングストップとは?

「一定幅ずつ」とあるが、○○ピップス(ポイント)戻したらカット、というのが一般的なのだろう。自分の場合は特定足の直近節目付近とする場合が多い。

この決済方法のおかげで、予想もしていなかったような大波に乗れる(乗り続けられる)ことが稀にある。…すごく稀にだが。

ちなみに目標到達で部分的に利確する意味は、そこからの突如の急変に備えるためだ。

例えばFXトレードでは大体において上位足抵抗線などの節目付近に目標を置くわけで、そこからいきなり流れが変わることだってしょっちゅうある。

相場においては「一寸先は闇」という考え方がとても重要である。

テクニカルが効かないアルトコイン

取引参加者が多ければ効くし少なければ効かない、というのがテクニカル分析の特徴だ。

集団心理の傾向・統計=テクニカルな訳だから当然だ。

ではテクニカル分析が効果を持ち出すのは何人の参加者が集まってからなのか?と聞かれてもこれは判らない。

かなりザックリとではあるが言われている値はあるにはあるようだ。でもそれは知る必要の無い知識と断言してしまってよい。特に短期売買をするトレーダーにとっては。

というのもトレードしたい銘柄や通貨といった対象があるのであれば、まずは個別に検証するからである。

その対象の過去のデータを遡り統計を取ることでテクニカルに基づいたトレードは可能か否かの判断がつく。

「テクニカルが効かないアルトコイン」という小見出しをつけたが、正確には「テクニカルが効くのか判らないアルトコイン」である。

過去データが少なすぎて検証ができないから。

となると誰もテクニカル分析に基づいてトレードをしようとは思わないから「テクニカルが効かない」という言い方になる。

そこでクリプトの売買、特に売る時には前述したような形に落ち着く。

ちなみに、このテクニカル分析の全般的な根拠の曖昧さがファンダメンタル派に嫌われる要因のようで、「ブードゥートレード」などと揶揄される理由のようである。

検証さえしてみればその有用性は明らかなのに、とチャートパタン重視派の1人としては思うのだが。

ファンダメンタルとテクニカル

ファンダメンタルズ分析:
“国の経済や企業の財務など基礎的な指標を用いて、株価や為替の将来の値動きを予想する手法。…”

テクニカル分析:
“過去の値動きに基づくチャートの形状から株価や為替の将来の値動きを予想する手法…”
(参照:大和証券

と大和証券のサイトには書かれている。

テクニカルがチャート形状に固執するやり方で、ファンダメンタルがチャート以外のデータを重視するもの、とフワッとした感じで自分は使っていたので、今回改めて調べてみたが大体合っていたようだ。

まぁその定義などはどうでもよいが、トレードをする際にどんなデータを重視しているかは投資・投機においてはかなり重要な部分だ。

とっつきやすいのは間違いなくテクニカルである。ファンダメンタルは経済学といった学問に分類できるほどに多岐に渡り複雑で、ほとんど無限といって良いほどに憶えることが多い。

だから多くの投資スクールや投資系詐欺師がテクニカルを教えたがるんだろう。

自分も多くの例に漏れずチャート分析なら自分にも出来そうだと思ってトレードを始めたのだが、経済関連のニュースに目を通すのも日課となっている。

いくらテクニカル派といえど、自身が取り組んでいる投資という分野で何が起こっているかはザックリで良いから知っておいて損はないと思ったからだが、煽り、ポジト、ミスリード、単純な間違い、勘違いなど結果的に知らなきゃよかったと思うような情報が溢れているとも感じる。

欲と欲がぶつかりあう投資という世界においてはそれが普通と思うしかない訳だけど。

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