1. その他

ペイパルに手数料だけ払わされるはめになった話

The company, Paypal inc.. Tarō Okamoto tasted painting

『ペイパル社』
画像抽出:DALL・E2

表題の通りのことが起こった訳だが結局は自分が悪いという話ではある。ではあるが、ペイパルってちょっと使い勝手が悪すぎないですか?と言いたいがためのエントリーだ。つまり愚痴である。

そしてペイパルを使う際には気を付ける必要がある、という注意奮起でもある。…とは言え多くのユーザーは認証作業が終わった状態で使っているだろうから起こりにくい失敗だとは思うが。

ペイパルの特性が裏目に出た

銀行はおろか他のバンキングサービスにも無い1つの特性として、ペイパルから他銀行(やバンキングサービス)へ送金の指示・実行ができる、というものがある。

探せばそういうサービスは他にもあるのかもしれないが自分の知る限りではペイパルだけだ。

そしてペイパルアカウント自体にもマネープール機能がある。つまり銀行の普通預金口座のように貯金できる。

ペイパルのアカウントを持つと、銀行やクレカを紐づけてペイパルから指示を出して送金などが出来るし、ペイパル内に貯金しているお金を支払いや送金に使うこともできるという事だ。

フィンテックの隆盛期からある比較的古いサービスであるが故の特性、と言えるだろう。

それにペイパルアカウント同士であれば相手の登録メールアドレスを知っているだけで送金などができて、その点は便利だ。

間接的に失敗の元となったこちら側の理由

日本用と海外用の2つのアカウントを使っていて、それを1つにしようとした事が関係し失敗した。海外用とは元々は米国で作り、後にイタリアに住所変更をしたアカウントだ。

最近になり移住地の証明が必要になったため、日本用のアカウントは抹消した。ただ、そのアカウントで使用していたメアドが個人的によく使っているものだったため、日本用アカウントを削除した後に、海外用アカウントのメアドをその日本用で使っていたメアドへ変更した。

ペイパルの登録メアドやパスワード等の情報はテキストファイルに収めているが、以前にどちらのアカウントでもメアドやパスワードを変更したり登録住所を変更したりした影響で、若干どれがどれだか判り辛い状態ではあった。

というようなユーザー側の軽い混乱があった事を差し引いても、ペイパルはUX(ユーザーエクスペリエンス)を理由に人に勧められるものでは無くなった。特にWiseやRevolutといった使い勝手の良いバンキングサービス(日本ではペイペイ等か)が手軽に利用できる今となっては。

ペイパルのネガティブポイント

送金をxoomという別会社が管理していてペイパルとシームレスに連携していない事。そのせいで送金に問題があった際にその理由が判らない場合がある事。そしてカスタマーサポートが酷い。昨今では他のアプリやサービスでも有り勝ちだが、具体的にはQ&Aを永遠に巡らされるだけだ(と感じざるを得ないUIになっている)。

ペイパルに登録した情報をアップデートしてもXoomのアカウントに反映されない、というのは他のバンキングサービスと比べてもかなり面倒だ。

そしてそのせい(と思われる)で、送金エラーの理由がキチンと表示されないというのは致命的だ。

具体的な失敗の内容

早い話が、ペイパルに紐づけていたバンキングサービスのアカウントから、そのバンキングサービスのクレカに送金した。つまりは送金元へ送金した。送金を「戻した」というべきか。そしてその際にペイパルに多少とはいえ手数料を払うはめになった。

なぜそんな間抜けな事になったかというと、自分としてはペイパル内にプールしていた資金を送っているつもりでいたからだ。

ところが自分のアカウントは個人認証が終わっていなくて、送金が出来ない事になっていたのだが、そんな警告なり指摘はアプリ内でもWeb版(ブラウザ経由)でも一切されていなかった。

そしてややこしい事に、そのアカウントでは自動引き落としが問題なく出来ているのだ。具体的には月々の携帯料金や幾つかのアプリのサブスク代をそのアカウントから支払い続けている。今も。

以前にかなりの少額(数千円)を送金しようとした事があったのだが、その時はただ送金エラーとだけ表示され、個人認証を促すメッセージ等は皆無だった。その送金先が日本(つまり海外)の銀行口座宛てだからかとか色々考えたが結局判らずに、結局その送金は別の手段で行ったという事があった。

今回は何度も送金に失敗した挙句遂にそのメッセージが現れ、送金できない理由が判るにいたった訳だ。ようやく。

個人認証が終わった今、これまで一切姿形が現れていなかった「ペイパルの口座から送金」的なボタンが出現し、送金できるようになった。

個人認証がまだの場合はそのボタンを薄くしてタップできないようにする程度に留めてくれていたら、送金元としてどういう選択をしたかがより分かり易かったのは間違いのない所である。

この程度の失敗をわざわざ書く個人的な理由

これしきのことでわざわざ1記事にするなよ、という声が聞こえてきそうではある。ただ今回の失敗を残しておこうと思った理由は、この失敗で図らずも、結果的に(自分としては)かなりの額の日本円をユーロに両替してしまうことになったからだ。

ペイパルから送金指示を出した先はWiseというサービスだ(Wiseについては以前にこちらで書いた)。Wiseアカウントではユーロの他に日本円と米ドルの口座も作って使っていた。

ペイパルからの指示はユーロ建てだったのだが、Wise内のユーロがその指示された金額に満たなかったため、米ドル口座と日本円口座の資金が自動的にユーロに両替され送金された。そして直ぐに戻ってきたのだが、それはユーロ口座に着金した。そう指示を出したのだからそれはそうなって当然なのだが。

米ドルがユーロに両替されたことは別にどうでも良い。ただし日本円は話が別だ。特に今(2023.10.09現在)。

1ユーロ=157円程度という未曾有(と個人的には感じている)の円安の末期(の可能性が出てきた)という時期だからだ。

ペイパルに支払わされた手数料や割いた時間などはハッキリ言えば取り立てて書く程のものではなかった。

ただその小さな失敗の結果、円をユーロにガッツリと両替してしまったという事実があまりにも無慈悲で間抜けでどうしようもない。

してみるとペイパルにとってはとばっちりで批判された形にも若干なり…その点は申し訳ないとは思う。ただそれでもその上で、ペイパルのUIのしょぼさ、不親切さは改めて指摘しておきたい。

バンキングサービスを使うのに及び腰になりがちな50歳代の個人事業主など、ペイパルを好んで使っている人や業者は以外にまだまだ多い印象だ。

だからこそペイパルにももう少し頑張ってほしいというエール、かなりの上から目線で恐縮ではあるが励ましとしてペイパル社には捉えて頂きたい所存である。

円/ユーロの両替ははたして本当に失敗だったのか

ただ、この両替の時期が間違っていたかどうかは今の段階では誰にもハッキリしたことは言えない。つまり今後これ以上に円安が進行しないという保証はどこにもない。それどころかその可能性の方が高そうな始末である。恐ろしい話ではあるが。

いずれにせよ、短期的にはかなりの速度で進行した円安のリバウンドが多少は起こりそうなタイミングではある。

その成り行きを見守りつつ、少しでも良いレートでとジリジリと両替時を待っていた最中に起きた失敗だったのでイラついた訳だが、半年後や1年後にこの失敗に感謝している可能性だってかなりある。

円安は海外に住む日本人にとって辛い」でも書いたが、年足など大局的には日本円は米ドルやユーロといった主要通貨に対して下落していきそうなチャートが形成されてきている、という現実がある。

…まぁ、そのチャートうんぬんも結局は不確かで、ただの1つの可能性に過ぎないのだが。

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